Vol.2 シルク印刷

  • シルクスクリーン
2019年04月26日

こんにちは。
今回は都スクリーンの原点でもある、「シルクスクリーン印刷」についてご紹介します。
一度は聞いたことがある方がたくさんいらっしゃるかと思います。そのシルクスクリーン印刷の良さを見ていきましょう。

■シルクスクリーンの仕組み

シルクスクリーンは、「孔版印刷」と呼ばれる技法のひとつです。ポリエステルなどで作られたスクリーン紗(織物)の隙間から印刷物に直接インクを落としてプリントします。今は、インクの通りがよくなるよう開発された化学繊維を版として使用されることが多いですが、元は絹(シルク)で織った紗が使われていたため「シルクスクリーン」と呼ばれるようになりました。

■水と空気以外なら何でもOK

  • 印刷物を選ばない

シルクスクリーンで印刷された商品は、私たちの身の回りにたくさんあります。
Tシャツやトートバッグなどのアパレル商品関係の他にもガラスや陶磁器、さらには展示や電子盤といった工業分野にも使用されています。普段何気なく見ている・使っているものが、実はシルクスクリーンだったりします。
今あなたが使っているパソコンのキーボードやスマホ、テレビのリモコンに印刷されている文字も、シルクスクリーンかもしれません・・・

  • ・種類豊富な「インク」

なんにでも印刷ができるのは「インクの種類」と「インクの厚み」のおかげです。
一般的に知られている種類といえば「油性」と「水性」。油性インクは、金属やプラスチック・ガラスに、水性インクは紙や布・木に適しています。
工業的な分野だと、磨耗性が必要なものには紫外線により瞬時に強く固まるUVインク、電子機器には導電性のある銀やカーボン、逆に絶縁体を混ぜたり、スマホのタッチパネルとカバーガラスを貼り付ける接着剤などなど・・・
ほかにも用途によってさまざまなインクを使い分けることであらゆるメディアに対応できるのです。ここで紹介しきれないので、気になる方は一度調べてみてはいかがでしょうか?

 

■キレイな仕上がり

ん?昇華転写のときにも似たようなことを言ってなかった?
そのとおりです。昇華転写も、フルカラーで発色良くキレイに仕上がります。しかしシルクスクリーンが発色で劣るようなことはありません。そこには、昇華転写とはまた一味違うキレイさがあるのです。

 

  • 生地色が出にくい「隠蔽性」

メディアに対して、インクをのせるように印刷するので、「厚み」が生まれます。厚く盛り上がるので、仕上がりに下の色や素材感といった影響を受けにくく、インク本来の鮮やかな発色になります。
また、版のメッシュ数をあげれば、細かい柄も鮮明に表現が可能です。「メッシュ」は1インチ(約2.5センチ)に織り込まれた糸のことで、50メッシュ・100メッシュ・200メッシュと、数が増えるほど細かく印刷できます。カメラでいうところの画素数みたいなものです。

 

■最後に

生活用品から工業製品までなんにでも印刷できる利便性で、最も有名な印刷のひとつシルクスクリーン印刷ですが、シルクスクリーンならではの弱点もあります。ひとつは、色数が増えると版の数が増えてコストが高くなるという点です。さらに色が多く重なるということはその分厚みが増したり、重なりすぎると隠蔽性の限界を超えて、下地の色が出てくることもあります。
次回は昇華転写とまとめて、「メリットとデメリット」を比較して細かく紹介していきます。

 


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